【詩】無題(2021.12.16)
ame
あなたの世界を
わたしは泳いだ
凪も嵐も
わたしは
ひそやかに泳いだ
さしこむ陽光
波にあわせて
きらきらきらめく
しんとした海のなか
そうすることが当然のように
朝のあいさつの自然さで
あなたの世界に手をのばしたの
あなたの世界の
ほんのすこしの
ごくごく僅かな
その場所を
わたしはゆうゆうと
泳いでいたよ
あなたの世界の
ほんのすこしの
ごくごく僅かな
その場所の
あなたのたましいの在処を
わたしはゆうゆうと
泳いでいたよ
そこはとても
きれいなところよ
(そんな世界が、わたしは好きよ)
誰かの創作物が自分の琴線に触れたとき、私はこんなことを思っています。